近年では、金属屋根が人気を集めています。
自宅の屋根を金属屋根にしたいと考える方も多いかと思います。
しかし、金属屋根と一口に言ってもその種類は様々です。
「どの屋根材にしたらいいか分からない……」という方のために、今回は金属屋根の5つの種類とそれぞれの特徴をご紹介いたします。
■金属屋根の5つの種類と特徴
・ガルバリウム屋根
ガルバリウム屋根とは、金属鋼板をアルミニウム・亜鉛・シリコンでめっきした屋根材のことです。
現在一般住宅の金属屋根と言えば、この素材が主流です。
耐久性が高く厳しい環境下でも耐えることができ、また耐食性が高いためサビにくい性質があります。
非常に薄い金属板でできているので、衝撃に弱くへこみやすいです。
・トタン屋根
トタン屋根は、亜鉛をメッキした薄い鋼板の屋根材です。
非常に安価で軽量という特徴を持っているため、一昔前までは一般住宅でも良く使用されていました。
継ぎ目が少ないため雨漏りに強いですが、サビやすいためそこが腐食してしまうと雨漏りの原因となってしまいます。
・ステンレス屋根
ステンレス屋根とは、鉄が主成分でクロムやニッケルを含んだ合金の屋根材です。
ステンレスは、サビに非常に強いのが特徴です。
屋根は常に風雨にさらされますので、このサビに強いという素材的特徴が大きな魅力と言えます。
耐久性・耐食性・強度にとても優れていますが、価格が高額といった難点があります。
・チタン屋根
チタン屋根は、耐食性、軽量、強度が非常に高く、屋根材の中では最も高い耐久性をもっています。
とても軽いことから、寺社仏閣の屋根改修や大型物件に使われています。
しかし、加工が難しく高価なため一般住宅ではほとんど使われていません。
・銅板屋根
銅板屋根は、神社・仏閣・和風住宅などの屋根に使われています。
銅の柔らかい性質から加工がしやすいのが特徴です。
新築時から年数が経つと徐々に青緑色に色が変化していく、独特の風合いと重厚感があります。
この緑青が銅内部の腐食を防ぎ、耐久性を高めてくれる働きをします。
現在では和風建築が減っているのと、非常に高価なため、リフォームや新築で使われることは少なくなっています。
■まとめ
今回は金属屋根の特徴をご紹介いたしました。
金属屋根は、どれもメンテナンス次第で長持ちするため、非常に優れた屋根材といえます。
しかし、それぞれ特徴が異なるので、どのような屋根にしたいかなど、施工の目的に合わせて最適な屋根材を選ぶことが大切です。
屋根を金属屋根にしたいという方は、これを機会に検討してみてはいかがでしょうか。